八代市の知学館ゼミナールblog

東京大学、旧帝大医学部にも現役合格者を輩出する八代市の大学受験専門塾

カテゴリ: 進学関連情報

 理系の最難関学部は、断トツで医学部医学科です。

地方では、東大よりも地元の国立大学医学部医学科の方が人気だったりします。

 2023入試において、国立大学医学部医学科の合格者数ランキング全国1位~10位に入った高校は、ほとんどが私立高校でした。

公立高校で唯一10位内に入ったのは、国立大学の医学部医学科に56名の合格者を出した熊本高校です。

全国8位、公立高校の中だと全国一位、さすがです。

では、地元の熊本大学医学部医学科の高校別合格者はどうなっているのか、塾生は誰も知りませんでした。

熊本大学医学部医学科の高校別合格者数(既卒者を含む)は、次の通りです。

 1位 熊本高校 28
 2位 ラサール高校 10
     久留米附設高校 10
 4位 真和高校 4
     青雲高校 4

ここから先は、熊本県内の高校に限定して載せます。

 6位 八代高校 3名
 7位 熊本学園大付属 2
 8位 第二高校 1
     玉名高校 1
     人吉高校 1
     天草高校 1

これらの数字は、学校のホームページ等で私が調べたものなので、ひょっとしたら漏れがある可能性もあります。(誤りや漏れがあった場合、下のコメント欄から指摘していただけると助かります。)

濟々黌高校や第一高校が上位に入ると予想した塾生も多かったのですが、両高校とも合格者は0名でした。

当塾の生徒さん達が通う八代高校からの合格者は3名(現役2、既卒1)で、熊本県の公立高校の中で堂々の2位です。

なお、八代高校の合格者3名のうち2名は当塾の卒塾生です。

 地方の高校に通っていても、本人の努力次第で医学部医学科に進学することは可能です。

医学部医学科だけでなく、東大にだって進学可能です。

このことは、当塾の卒塾生が既に証明済みです。

塾生の皆さん、先輩達に続きましょう!

 2022入試において、共通テストの平均点は前年を大幅に下回りました。

大手予備校の河合塾は、2022共通テストの平均点を、前年比で理系は-61点、文系は-48点(理系・文系ともに900満点)と推定しています。

大幅に難化した数学の影響が大きく、数学だけで平均点を36点も押し下げたようです。

受験者全体の平均点得点率は、56%と推定されています。

 当塾の生徒さん達が通う八代高校発行の資料に、
国公立大学の合格校が共通テストの得点率ごとに記載されていました。

それによると、
八代高校の生徒さんで前期試験(推薦を含む)までに国公立大学に現役合格した60名のうち、7割を超えていた生徒さんは11名だったそうです。

この11名の合格校は、九大5名、熊大(薬)2名、東京都立大2名、広大2名です。

うち
半数超となる6名は、知学館ゼミナールの生徒さんです。

 当塾の場合、2022共通テストで7割を超えた生徒さんの合格率は、100%でした。

7割に届かなかった当塾の生徒さんも奮闘、最終的に国公立大学志望者13名のうち12名が国公立大学に現役合格しました。

 平均倍率3倍と言われる国公立大学入試では、付け焼刃的な勉強など通用しません。

中学時から大学入試まで継続して勉強する、その努力が共通テストでの得点につながります。

国公立大学入試を志望する生徒さんには、再現性のない逆転合格自慢話などに惑わされたりせず、普段からしっかり勉強することを薦めます。


 2022入試における熊本大学の熊本県内高校別合格者数(既卒生を含む)をまとめてみました。

熊本大学は県内だけでなく九州各県から進学希望者が集う人気の国立大学なので、同大学への合格者数は県内の高校の実力を測る際のバロメーターの1つになります。

基になるデータは各高校のホームページや雑誌等から収集、カッコ内は現役合格者数です。

熊本市内の高校が上位6位までを独占しています。 

1位 済々黌 129(85)
2位 熊本 85
3位 第二 66(61)
4位 第一 55(51)
5位 学園大付 37(34)
6位 熊本北 30
7位 天草 17 
8位 玉名 16(14)
9位 八代 15(14)
9位 宇土 15(14)
11位  人吉 11(11)
-2022.6.12更新-

 当塾の生徒さん達が通う八代高校から地元の熊本大学への進学は、残念ながら年々少なくなってきています。

「八代高校から熊本大学合格者が減っているのは、八代高校の定員が他の高校と比べて少なくなったからだ」との意見を耳にすることがあります。

八代高校の定員(240名)が、
上で登場した高校の中で宇土高校と並んで最も少ないことは確かです。

しかし、八代高校は10年位前から定員割れの状態(またはそれに近い状態)なので、熊本大学に進学できる程の学力・資質をもつ八代高校進学希望者は、県南地区に残っていない状況です。

そのため、八代高校の定員が上で登場した熊本市内の高校と同じであっても、同校の熊本大学合格者は今と大差ないでしょう。

 八代高校の熊本大学合格者が少なくなった(=合格できなくなった)一番の原因は、県南地区の児童数の減少によって競争原理が働かなくなったことに伴う学力低下でしょう。

簡単に言うと、県南地区の生徒さん達が熊本市の生徒さん達と比べて勉強しなくなったからということです。

勉強しなくても地域一番の進学校に進学できるのですから、県南地区の生徒さん達が勉強しないことも仕方のないことだとは思います。

しかし、小学校・中学校時に勉強しなかったことの代償は、大学受験の際に必ず払うことになります。

 県南地区の大学進学状況は、このままだと大変なことになると思っていますが、希望もあります。

八代高校は、直近5年間で
東大に合格者5名(現役合格者4名)を輩出しています。

これは熊本高校の76名、濟々黌高校6名に次いで県内3位の実績です。

現役合格者だけに限れば、八代高校の4名(うち3名は当塾卒塾生)は済々黌高校を抜いて県内2位です。

努力さえすれば八代高校から東大にだって進学可能なことは先輩達が既に証明済みなのです。

八代高校の生徒さん達の頑張りに期待しています。


 今日の高1クラスの授業時に、理系コースと文系コースのどちらに進むかについて、生徒さん達が情報交換していました。

八代高校では、高2から理系コースと文系コースに分かれて、授業が実施されます。

理系コースと文系コースのどちらに進むかの届け出を、今週中に学校に提出せねばならないそうです。

 理系学部と文系学部の募集人員の比率は、国公立大学と私立大学とで大きく異なります。

旧帝大(東大・京大・阪大・北大・東北大・名大・九大)の理系学部と文系学部の募集人員(2017年入試)は、次のとおりです。

 理系学部 11,573人
 文系学部  5,442人

募集人員は理系学部の方が多く、文系学部の2倍以上となっています。

一方、有名私大(早慶上智と関関同立)の理系学部と文系学部の募集人員は、次のようになっています。

 理系学部 4,721人
 文系学部 16,834人

旧帝大の場合とは逆に、募集人員は
文系学部の方が多く、理系学部の3.5倍以上となっています。

 このように、旧帝大と有名私大とでは、理系学部と文系学部の募集定員に大きな差があります。

大学全体でも同様で、国公立大学では、理系学部の募集人員が文系学部の募集人員を上回っています。

逆に、私立大学では、文系学部の募集人員が理系学部の募集人員を上回っています。

国公立大学と私立大学とでは私立大学の方が圧倒的に募集人員が多いため、大学全体で考えれば、文系学部の募集定員が理系学部の募集人員を大きく上回っています。

 理系学部と文系学部のどちらに進学するかは、皆さんの将来にとても大きな影響を及ぼします。

親御さんとじっくり話し合って決めてください。

どうしても決めかねている塾生の方は、相談に応じます。

 日本の大学において、経済学部は文系学部に分類されています。

国立大学の経済学部の多くでは、入試で数学ⅠAⅡBしか課しません。

私立大学の経済学部にいたっては、その多くが入試で数学を課すことすらしません。

しかし、経済学を勉強する上で、数学は不可欠です。

経済学部の入試で数学を課さないのは、「英文学部の入試で、英語を課さない」のと同じくらいに有りえないことです。

 経済学部志望者に、ぜひ読んでほしい記事を紹介します。

 ⇒『私立文系の数学不要論を打ち消す早大の快挙』

上の記事の一部を引用します。

「私大経済(文系)学部では、数学は不必要」という、世界の中で日本固有の迷信を確固たるものにしてしまった。

もちろん海外では、「経済学を学ぶためには、理系並みの数学力が必要」という認識が普通で、その迷信がまともに信じられるのは日本だけである。

政治学に関しても、さまざまな内容についての統計学的分析が基礎となる時代であるにもかかわらず、「算数の%が理解できれば十分」と考えるのは残念でならない。
』(引用終了)

 高い学費と多くの時間を費やして大学に進学するのですから、それに見合うだけのものを学ばないと、せっかくの大学進学が無駄になってしまいます。

入試で数学を課さない大学の経済学部に進学した場合、社会に出てから通用するような経済学を学べるのか、私には疑問です。

経済学部志望者には、高校数学をしっかり学んだ上で大学に進学して欲しいなと思っています。


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