八代市の知学館ゼミナールblog

東京大学、旧帝大医学部にも現役合格者を輩出する八代市の大学受験専門塾

カテゴリ: 勉強法など

 夏に実施される模試の申込が始まったようです。

どの模試に申込すればよいか、生徒さんから質問されました。

「時間とお金の余裕があるのなら、自分の志望大学名がついた模試を1つくらい受けておけばよい。そうでなければ、
無理して模試を受ける必要はない。」と答えました。

これから学校で多くの模試を受けるのですから、更に追加で模試に申し込む必要はありません。

 浪人生と違って、現役生は入試範囲を終えていない単元が多くあります。

理科や社会など、夏に入試範囲を自分で終わらせねばなりません。

また、苦手な単元の克服にも、取り組まねばなりません。

模試を受けるよりも優先してやらねばならないことは、山のようにあるのです。

 学校の方で、なるべく多くの模試を受けるよう指導があるかもしれません。

しかし、それは生徒さん達のためというわけではなく、大人の事情(予備校や業者とのしがらみ・付き合いなど)のためということが、往々にしてあります。

そんなことのために貴重な時間と受験料を費やすのは、本当にもったいないです。

 知学館ゼミナールの卒塾生の多くは、夏に学校申込以外の模試を受けておらず、その時間を各自必要な学習の時間に充ててきました。

その結果、国公立大学の現役合格率9割超(2023年~2020年)という極めて高い結果を残しています。

言われるがままに模試を申し込んだりせず、まずは模試が自分にとって本当に役立つのか考えてみることを薦めます。



 八代高校3年生から聞いた話では、学校でようやく化学の教科書を終えたそうです。

しかし、物理はまだ教科書を終えていないらしく、12月初旬くらいまではかかりそうとのことです。

現時点で入試まで残り2か月半、この短期間に共通テスト対策だけなら何とかなるかもしれませんが、国立大学2次試験対策までまともにやるのは、どう考えても無理です。

八代高校の化学と物理のセンター試験・共通テストの平均点は、私が知るだけでも7年連続で全国平均点を下回っています。

理科の授業進度や授業レベルを考えれば、こうなるのも仕方ないことでしょう。

 何かと後回しにされることが多い理科ですが、国立大学の多くの理系学部において、理科の配点は全配点の3割近くを占めます。

理系の生徒さんにとって、理科は合否に大きな影響を与える重要科目です。

理系学部を目指す高2以下の生徒さんは、学校の進度の遅さや理科の配点の高さを知ったうえで、
学校に先んじて自ら理科を進めるなどの対策を立てねばなりません。

難関国立大学や医学部への進学を目指すのであれば、なおさら
です。

理系学部を目指す高2以下の生徒さん、このことを頭に入れて勉強に取り組んでください。

 八代高校には、医学部医学科を志望する生徒さんが予想以上にいるようです。

しかしながら、そのほとんどは医学部医学科に現役合格することの難しさを知らないように見受けられます。

医学部医学科を志望する生徒さんに参考にして欲しい記事を、見つけました。


上の記事の一部を抜粋します。

『もし、あなたが、あるいはあなたの子息が中学生や高校生で、医学部現役合格を果たしたいなら、高校2年の終わりまでには、高校レベルの学習が修了していることが望ましい。』

『中高一貫校でもなく、超トップ進学校でもない学校の生徒は、始めから1浪か2浪を覚悟してしっかりと基礎固めを行うか、猛スピードで、学校のカリキュラムの先を自修しておかなければならない。』

 中高一貫校である八代中学校出身の生徒さんは、数学の進度について挽回不能と言えるほどのハンディを抱えてはいないと思います。

しかし、数学以外については進度が他の公立高校と同じなので(あるいは遅いので)、他の医学科志望者よりもかなり不利です。

例えば、八代高校で理科の教科書を終えるのは、例年高3の10月~11月ぐらいです。

これではどうしようもないので、何かしらの手を打つことが最低限必要です。

 なお、上で紹介した記事に、『東大・京大を目指せるレベル、東工大にも合格できるレベルがなければ、国公立医学部には合格できない。』という趣旨のことが記されていますが、私はこれについて異なる意見を持っています。

東大・京大・東工大と国公立大学の医学科のどちらに合格する方が難しいか、私は東大・京大・東工大に現役合格する方が断然難しいと考えています。

これについては、次のデータを見てもらえれば納得していただけると思います。

八代中学校1期生~6期生を含む八高生が挑んだ2015年~2020入試において、八代高校から国公立大学の医学科に8名が現役合格しています。

しかしながら、東大・京大・東工大の理系学部には、八代高校から一人も現役合格していません。

東大・京大・東工大の理系学部の志望者は、国公立大学の医学科志望者と同じくらいの数いたにもかかわらずです。

東大・京大・東工大の理系学部に八代高校から現役合格者が出ないのは、独学が困難な理系教科が最大の原因でしょう。

これについては、@will
アットウィルで互角に競い合える環境が整ったので、今後の八代高校の生徒さん達の頑張りに期待しています。

 国立大学の医学科に現役合格するのは本当に大変ですが、
人並み外れた努力を高校入学時から絶え間なく3年間続けられれば、普通の生徒さんでも現役合格は十分に可能だと思っています。

高1時から
八代高校の学年上位3番内に必ず入り続ける、国立大学の医学科に現役合格を目指す生徒さんは、これを目途に頑張ってください。

 「定期考査の数学で、思うような成績を取れない」と悩んでいる方に参考となりそうな記事が、ベネッセのサイトにありました。

  リンク「定期考査で好成績を取るヒケツ」

この記事には、「問題を繰り返し解く」ことの重要さが記されています。

 八代高校の定期考査は極めて簡単なので、問題を繰り返し解くことだけで学年上位1割内に入ることも難しくありません。

当塾の確認テストも授業で扱った問題中心に出題しているので、テキストの問題を繰り返し解くことで簡単に合格できます。

「解けるようになるまで、問題を繰り返し解く」、学校の定期考査や当塾の確認テストで良い結果を残せない生徒さんは、これをできていないケースがほとんどです。

 それなりの大学への進学を考えている生徒さんであれば、問題を繰り返し解くことだけでは不十分で、大学が要求する高度な思考力や処理能力を養う勉強も不可欠です。

しかしながら、それは基本が十分に身についていることを前提とした上での話であって、それまでは
問題を繰り返し解くことが極めて有効です。

「単元の内容を十分に理解して、さらに問題を解けるようになるまで繰り返し解く」、かなり時間のかかる作業ですが、効果は絶大です。

成績が思うように上がらないと感じている生徒さんには、これから始めることを強く薦めます。

 最近、高2生が授業前や自習室で同じ英語のプリントを解いています。

見覚えがあるので尋ねてみると、学校の課外用に配られたものだそうです。

よく見てみると、『基礎英文問題精講』でした。

 以前に当ブログで紹介したことがある本ですが、『基礎英文問題精講』は本当に名著です。

私もこの本で勉強したことがあり、そのおかげで英語で困ることはなくなりました。

知学館ゼミナールの生徒さん達にもぜひ使って欲しいと思っているので、開塾して間もない頃から知学館ゼミナールの自習室に置いています。

英文法や構文を一通り終えた後、覚えてしまうくらいまで何度もやり直すと効果大です。

『基礎英文問題精講』、英語の基礎を固めるための一冊としてお奨めします。


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