八代市の知学館ゼミナールblog

東京大学、旧帝大医学部にも現役合格者を輩出する八代市の大学受験専門塾

カテゴリ: 八代高校の大学入試実績

 2024入試における八代高校の合格実績が、同校ホームページ掲載されています。

熊本県第二の都市で一番の実績を誇る進学校だけあって、今年も大阪大学、九州大学(4名)、神戸大学、横浜国立大学、広島大学(4名)などに現役合格者を輩出しています。

既卒生ながら、熊本大学医学部医学科にも2名の合格者(うち1名は当塾卒塾生)を輩出しています。

しかし、詳しく見てみると今年の八代高校の大学合格実績はかなり深刻な結果だったことが分かります。

八代高校・八代中学校の生徒さんと保護者にぜひ知っておいて欲しいので、ここに記しておきます。

以下の数字は、すべて現役生のみのものです。

今年の八代高校の国公立大学合格状況は、次のとおりでした。

・国立大学合格者 63名 (前年68名)
・公立大学合格者 35名 (前年23名)
・国公立大学合計 98名 (前年91名)

国公立大学合格者合計では前年を上回っていますが、これは熊本県立大学などの公立大学合格者が大幅に増えたことによるもので、国立大学合格者は減少しています。

また、国立大学合格者の内訳は、次の通りでした。

・旧帝大+医学科 5名 (前年9名)
・熊本大学 10名 (前年22名)
・鹿児島大学 20名 (前年10名)

旧帝大+医学科の合格者5名は、前年の9名(東大1・九大5・北大1・熊医2)を大きく下回りました。

熊本大学合格者10名は、前年の半分にも達していない大変厳しい結果でした。

その反面、鹿児島大学合格者は前年から倍増しました。

国立大学の合格校が下方にシフトしていることがはっきりと見て取れます。

 私が調べた八代高校の過去18年間(2024年~2007年)の大学合格実績の中で、旧帝大+医学科5名は過去最低(2019年と2009年と同数)でした。

また、熊本大学10名も過去18年間の中で最低でした。

八代高校の定員は減ってはいますが、それを考慮しても2024入試結果は過去18年間で最低レベルだったようです。

 2024入試結果が厳しいものになるということは、実は模試の結果などから事前に分かっていて、
何度か当ブログでも指摘してきました。

しかし、ここまで厳しい結果になるとは思っていませんでした。

県南の雄の復活を心から願っています。

 当塾の生徒さん達が通う八代高校には、特進クラスが高2から1クラスだけ設けられます。

特進クラスを希望する生徒さん達の中から、高1時の2学期定期考査・模試の結果をもとに、40名程度が選抜されます。

去年の高3特進クラスの場合、約4分の3が八代中学校出身者だったそうです。

 八代高校特進クラスの生徒さん達の大学合格実績は良好で、2023入試での結果は次のとおりでした。

東大1名 九大5名
北大1名 横浜国立大学1名
広大2名 大阪教育大1名
熊大/医医2名
熊大/
医医以外10名
その他の国立大学9名
慶應義塾大学1名ほか

上記はすべて現役合格、東大1名と
熊大医学科2名(熊本県内の公立高校で2位)が目を引きます。

40名程度しかいない特進クラスから国立大学に32名もの合格者が出ていることも、目を引きます。

当塾の八代高校特進クラスの生徒さん達も17名が国立大学を受験、そのうち16名が九大(2名)・横浜国立大・熊大(医医1名を含む4名)・広大(2名)・大阪教育大等に現役合格しました。

良好だった去年の特進クラスの合格実績による影響かどうかは分かりませんが、今年の高1生には特進クラス希望者が例年以上に多いそうです。

 八代高校の特進クラスは40名程度しかいないので、大学合格者の数では、
1学年の生徒数が約400名もいる熊本高校や濟々黌に及びません。

しかし、1クラスあたりの合格者数でみれば、八代高校の特進クラスの
合格実績は間違いなく県内トップクラスです。

同クラスの上位者であれば、熊本高校や濟々黌でも上位1割~2割内に間違いなく入るでしょう。

 八代高校で本気になって勉強すれば、東大や医学部にだって現役合格可能です。

大学進学を目指す八代の小中学生の皆さんには、長い時間をかけて熊本市の高校に進学するよりも、八代高校へ通うことを強く薦めます。

 理系の最難関学部は、断トツで医学部医学科です。

地方では、東大よりも地元の国立大学医学部医学科の方が人気だったりします。

 2023入試において、国立大学医学部医学科の合格者数ランキング全国1位~10位に入った高校は、ほとんどが私立高校でした。

公立高校で唯一10位内に入ったのは、国立大学の医学部医学科に56名の合格者を出した熊本高校です。

全国8位、公立高校の中だと全国一位、さすがです。

では、地元の熊本大学医学部医学科の高校別合格者はどうなっているのか、塾生は誰も知りませんでした。

熊本大学医学部医学科の高校別合格者数(既卒者を含む)は、次の通りです。

 1位 熊本高校 28
 2位 ラサール高校 10
     久留米附設高校 10
 4位 真和高校 4
     青雲高校 4

ここから先は、熊本県内の高校に限定して載せます。

 6位 八代高校 3名
 7位 熊本学園大付属 2
 8位 第二高校 1
     玉名高校 1
     人吉高校 1
     天草高校 1

これらの数字は、学校のホームページ等で私が調べたものなので、ひょっとしたら漏れがある可能性もあります。(誤りや漏れがあった場合、下のコメント欄から指摘していただけると助かります。)

濟々黌高校や第一高校が上位に入ると予想した塾生も多かったのですが、両高校とも合格者は0名でした。

当塾の生徒さん達が通う八代高校からの合格者は3名(現役2、既卒1)で、熊本県の公立高校の中で堂々の2位です。

なお、八代高校の合格者3名のうち2名は当塾の卒塾生です。

 地方の高校に通っていても、本人の努力次第で医学部医学科に進学することは可能です。

医学部医学科だけでなく、東大にだって進学可能です。

このことは、当塾の卒塾生が既に証明済みです。

塾生の皆さん、先輩達に続きましょう!

 2週間後の1月14日・15日に、2023共通テストが実施されます。

国公立大学進学を目指す生徒さんにとって、共通テストは避けて通れない大きな関門です。

共通テストでしっかり得点出来ないと、国公立大学進学はかなり厳しくなってしまいます。

 今の高3生の1つ上の代(八代中学校8期生を含む生徒さん達)が挑んだ2022共通テストは、数学が難化するなどして大荒れでした。

数学で思うように得点できなかったために、国公立大学進学を諦めた受験生も多かったそうです。

大荒れだった2022共通テストの八代高校の主要科目の平均点は、次のとおりでした。

・国語(200点満点)
 八代高校 115.6 全国 110.3
 得点差 +5.3

・英語(200点満点)
 
八代高校 119.4 全国 121.3
 得点差 -1.9

・数学(200点満点)
 八代高校 70.3 全国 81.1
 得点差 -10.8

・化学(100点満点)
 八代高校 38.9 全国 47.6
 得点差 -8.7
・物理(100点満点)
 八代高校 56.0 全国 60.7
 得点差 -4.7
・生物(100点満点)
 八代高校 47.1 全国 48.8
 得点差 -1.7

・地理(100点満点)
 八代高校 52.4 全国 59.0
 得点差 -6.6
・世界史(100点満点)
 八代高校 61.2 全国 65.8
 得点差-4.6
・日本史(100点満点)
 八代高校 52.5 全国 52.8
 得点差 -0.3

全国平均点を上回ったのは国語のみで、他の主要科目は全国平均点を下回っています。

残念ながら、最近はこのような状態がずっと続いています。

全国平均点程度では国公立大学には遠く及ばないのですが、それを下回っているのですから、八代高校からの国公立大学現役合格者が右肩下がりなのは当然のことでしょう。

 しかしながら、八代高校の生徒さん達のポテンシャルは決して低くありません。

このことについては、当塾卒塾生の大学合格実績を見ていただければ納得してもらえるはずです。

2023共通テストでの八代高校の生徒さん達の頑張りに期待しています。

 2022入試における熊本大学の熊本県内高校別合格者数(既卒生を含む)をまとめてみました。

熊本大学は県内だけでなく九州各県から進学希望者が集う人気の国立大学なので、同大学への合格者数は県内の高校の実力を測る際のバロメーターの1つになります。

基になるデータは各高校のホームページや雑誌等から収集、カッコ内は現役合格者数です。

熊本市内の高校が上位6位までを独占しています。 

1位 済々黌 129(85)
2位 熊本 85
3位 第二 66(61)
4位 第一 55(51)
5位 学園大付 37(34)
6位 熊本北 30
7位 天草 17 
8位 玉名 16(14)
9位 八代 15(14)
9位 宇土 15(14)
11位  人吉 11(11)
-2022.6.12更新-

 当塾の生徒さん達が通う八代高校から地元の熊本大学への進学は、残念ながら年々少なくなってきています。

「八代高校から熊本大学合格者が減っているのは、八代高校の定員が他の高校と比べて少なくなったからだ」との意見を耳にすることがあります。

八代高校の定員(240名)が、
上で登場した高校の中で宇土高校と並んで最も少ないことは確かです。

しかし、八代高校は10年位前から定員割れの状態(またはそれに近い状態)なので、熊本大学に進学できる程の学力・資質をもつ八代高校進学希望者は、県南地区に残っていない状況です。

そのため、八代高校の定員が上で登場した熊本市内の高校と同じであっても、同校の熊本大学合格者は今と大差ないでしょう。

 八代高校の熊本大学合格者が少なくなった(=合格できなくなった)一番の原因は、県南地区の児童数の減少によって競争原理が働かなくなったことに伴う学力低下でしょう。

簡単に言うと、県南地区の生徒さん達が熊本市の生徒さん達と比べて勉強しなくなったからということです。

勉強しなくても地域一番の進学校に進学できるのですから、県南地区の生徒さん達が勉強しないことも仕方のないことだとは思います。

しかし、小学校・中学校時に勉強しなかったことの代償は、大学受験の際に必ず払うことになります。

 県南地区の大学進学状況は、このままだと大変なことになると思っていますが、希望もあります。

八代高校は、直近5年間で
東大に合格者5名(現役合格者4名)を輩出しています。

これは熊本高校の76名、濟々黌高校6名に次いで県内3位の実績です。

現役合格者だけに限れば、八代高校の4名(うち3名は当塾卒塾生)は済々黌高校を抜いて県内2位です。

努力さえすれば八代高校から東大にだって進学可能なことは先輩達が既に証明済みなのです。

八代高校の生徒さん達の頑張りに期待しています。


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